最近の読書から 〜栗本薫「ぼくらの時代」

2015.05.31 Sunday 22:20
0


    第24回(1978年)江戸川乱歩賞の本作。

    「中島梓」の名前で、評論や作詞・作曲・ピアノ演奏・ミュージカルの脚本なども手がけ、また1980年から6年間、テレビ朝日の「象印クイズ ヒントでピント」のレギュラーを務めるなど多才の人だが、「ぼくらの時代」は、栗本薫の名前による小説家デビュー作で、まだ彼女が大学を出たばかりの、25歳の時の作品だ。ぼくは若いころ一度読んだ記憶があるが、中身は全く覚えていない。だから新鮮な気持ちで楽しむことができた。

    第1の殺人事件が起こるのは、男性アイドル歌手が出演するテレビ番組の収録スタジオ。抽選で選ばれて収録を観覧していた女子高校生が突然何者かに刺殺された。当然ながら、容疑者はそのスタジオ内にいた人間に限られ、しかもテレビカメラが何台も回っていた中で事件が起きていることから、全員のアリバイが録画で証明されることになる。そしてそれが解決されぬうち、同じテレビ局内で第2の殺人が・・・。

    現場にいた、作者と同じ「栗本薫」という名前の22歳の男子大学生が、ロックバンドの仲間とともに、この難事件を解決していくと言うストーリー。1970年代に青春時代を過ごしたぼくらには、当時の雰囲気がなつかしく思い出される。どこかゆるゆるで、あっと驚くような展開はないけれど、気楽に楽しめる一冊である。






     
    category: | by:URUcomments(0)trackbacks(0)

    最近の読書から 〜森村誠一「高層の死角」

    2015.03.29 Sunday 19:58
    0
      JUGEMテーマ:読書

       

      もう「ミステリーの古典」と言ってもいいだろう。
      森村誠一「高層の死角」・・・江戸川乱歩賞全作を読もう、と思い立って、これで12冊目。
      しかしこの作品は別格だ。

      前にこれを読んだのは、ぼくがまだ十代の頃。
      面白かった記憶はあるが、ほとんど内容は覚えていない。
      そこであらためて読み直してみた。

      高層ホテルを舞台にした2つの殺人事件。1つは完全に密室。
      もう1つは鉄壁のアリバイ。これをどう崩すか・・・。
      飛行機の時刻表や、ホテルのチェックインシステムを見事に駆使した完全犯罪だ。

      犯人と頭脳戦をやってみたい方、必読である。(*^^)v








      category: | by:URUcomments(0)trackbacks(0)

      最近の読書から 〜江戸川乱歩賞全集 新章文子「危険な関係」、陳舜臣「枯草の根」

      2015.01.19 Monday 20:17
      0


        江戸川乱歩賞全集、2冊目を読む。

        第5回(1959年)の受賞作「危険な関係」は、父親の莫大な財産を受け継いだ大学生、世良高行。以前、何者かに毒殺されかかった過去を持つ彼は、その犯人を特定するため、わざと首つり自殺をするように見せかけた偽装を行う。ところがどうしたことか、外れるはずの紐が外れず、彼はほんとうに死んでしまった。紐に細工をして、彼を殺したのは誰か。

        義理の妹、彼の出生の秘密を知る女、その女の元で働く男、その男を慕う女・・・などなど、複雑に絡み合い、愛憎がもつれ合う人間たちが、奇しくも殺人現場である家に勢揃いする。この内で、彼を殺すことができた人物は誰か・・・。

        欲望にまみれた人間関係を描きながら、軽妙な京都弁の会話がなかなかよく効いていて、文学作品としても優れている。
        作者はもともと児童文学を書いていた人らしく、乱歩賞選考の5人が、一致してこの作品を一番に推したのも、文章に力がある所以だろう。


        第6回は受賞作なしだったらしく、その選考経緯も中に詳しく書かれている。

        第7回(1961年)の受賞作は、陳舜臣の「枯草の根」。
        徐銘義という金融業を営む男が、針金で首をくくられ殺害される。
        犯行の夜、彼の住むアパートの5号室を数人が訪れていたが、管理人や物音を聞いた住人、その部屋にコーヒーを運んだ喫茶店の女性の証言などから、しだいにこの殺人を犯すのは不可能だということがわかってくる。

        遅々として進まない警察の捜査。いったい誰が、どんなトリックを使ったのか・・・
        徐銘義の友人である中華料理店の店主陶展文が、知人の新聞記者の協力を得ながら、友の死の真相に迫る・・・。

        中国の歴史小説でもおなじみの、陳舜臣のデビュー作で、神戸が舞台なのだが、当時の華僑の生活や習俗が色濃く漂い、エキゾチックな雰囲気が全編をおおっている。ミステリーとしての完成度も高く、スケールの大きなダントツの受賞作だ。
         
        category: | by:URUcomments(0)trackbacks(0)

        最近の読書から 〜江戸川乱歩賞全集 仁木悦子「猫は知っていた」、多岐川恭「濡れた心」

        2015.01.08 Thursday 20:39
        0


          とつぜん、江戸川乱歩賞受賞作の全作品を読んでみようかな・・・という変な気をおこした。この賞を受賞した作品は、ともかく面白いことで定評がある。

          ちなみに「江戸川乱歩賞」は、ぼくが生まれた昭和29年、乱歩が自らの還暦を記念して、日本探偵作家クラブ(日本推理作家協会の前身)に寄付した100万円を基金に創設された賞だ。

          当初は、ミステリー界で業績のあった人物・団体に贈る趣旨だったので、昭和30年の第1回目は中島河太郎の「探偵小説辞典」に、翌年の第2回は「ポケットミステリ」の出版ということで早川書房に贈られ、第3回目からは方針が改められ、書き下ろし推理長編小説を公募して、その最優秀作に贈られることになった。以来、推理小説界への長編登竜門として、評価の高い文学賞として定着している。

          まずは、小説として最初の受賞作品である、仁木(にき)悦子「猫は知っていた」(昭和32年)と、多岐川恭「濡れた心」(昭和33年)を収めた全集を手にした。

          前者は、脊椎カリエスのため、車椅子生活を余儀なくされていた若い女性が受賞したことで、当時、たいへん評判になった一冊とのこと。そういえば仁木悦子さんの本は、「粘土の犬」などが、ぼくが幼い頃、父の書棚に並んでいたことを記憶している。

          作者と同じ名の「仁木悦子」が、兄「雄太郎」とともに難事件を解決していくシリーズで、推理小説というより「探偵小説」と読んだ方がぴったりくるような作品。江戸川乱歩が、彼女を「日本のアガサ・クリスティー」と呼んだのもうなずける。

          殺人事件は起こるものの、全体が明るいタッチで、小道具をうまく使ったトリックなどが駆使されている。殺人現場となる家の見取り図なども示され、誰が犯人かを読者自身が推理しながら読み進められるので、平易な文章とも相まって、読み出したらなかなかやめられない本だ。


          もうひとつの多岐川恭さんは、あの宮部みゆきさんが駆け出しの頃、ミステリーの書き方の講習を受けた「先生」だそうで、本業は毎日新聞の記者。のちに短編集「落ちる」で直木賞も受賞している。

          この「濡れた心」は、女子高校生の同性愛を扱ったものとして、まさに異色のミステリーだが、なかなか事件が起きず、途中まで「これはもしかして、ミステリーではないのではないか」と思ってしまうほど。殺人事件の書き方には、かなりずさんな部分があるが、全編が日記体の「心理小説」として読めば、たしかに文学的な香りは高いと言えるだろう。
          category: | by:URUcomments(0)trackbacks(0)

          最近の読書から 〜新野剛志「八月のマルクス」、首藤瓜生「脳男」、貴志祐介「硝子のハンマー」

          2014.12.27 Saturday 20:09
          0


            江戸川乱歩賞を受賞した作品は、面白くないはずがない
            ・・・そう信じ込んで、この本を手にした。が・・・。

            レイプ・スキャンダルによって芸能界をやめた、元お笑い芸人が主人公。
            彼を5年ぶりに訪ねてきた相方が、その直後に失踪。
            そして、彼のスキャンダルを書き立てた雑誌の記者が、何者かに殺される。
            はたして、この失踪と殺人は、何かつながりがあるのだろうか・・・。
            殺人の嫌疑がかけられた彼は、容疑を晴らすために、相方の行方を捜し、過去のことを調べ始める・・・。

            謎解きよりも、ハードボイルド系。
            本のタイトルだけ見ると、旧ソ連の国際諜報組織が絡んだミステリーと思ってしまうが、さにあらず。「マルクス」とは、「グルーチョ」の名前で知られたアメリカのコメディアンで、マルクス兄弟のひとりだとのこと。
            ・・・といっても、ぼくは全く知らない。

            「ともかく、カッコイイ小説を書きたかった」という作者の意図は、どこか冷めている主人公の行動と会話に反映されているようだ。これを「面白い、冴えてる」と感じるか、「何を言おうとしているのか、とっさにわからない」と解するのかによって、この作品の評価が分かれるのではないだろうか。
            ぼくは、少なくともシュールなお笑いネタにはついて行けなかった。
            ちょっと読みづらいことも確か。

            しかしまあ、いくつかの欠点はあるが、こちらも少し冷めた目で読めば、そこそこ面白く読める作品ではあるだろう。



            これも江戸川乱歩賞受賞作である。
            生田斗真さん、松雪泰子さん、江口洋介さんなどを主演として映画化されているので、ご覧になった方も多いだろう。
            だが、小説と映画では、だいぶ設定が違うようだ。ぼくには、小説の方が断然面白く感じられた。

            知識だけがあり、感情のない男、鈴木一郎。
            連続爆弾犯のアジトを捜索していた茶屋警部によって、身柄が拘束されるが、彼の精神鑑定を依頼されたアメリカ帰りの医師、鷲谷真梨子によって、彼の特異性や、生い立ちが次第に明らかにされていく。

            そして、爆薬が仕掛けられた病院で、爆弾犯との行き詰まるような対決が・・・。

            文体も読みやすいし、筋立ても面白いので、ぐいぐい読める作品。
            ただ、「脳男」というこの主人公以外にも、奇怪な容貌の医師や、両手首のないヤクザや、生きながら腐る病気を持った議員など、どこかおどろおどろしい人物が登場し、どこか現実離れした設定なので、そういう世界を面白いと思えるかどうかだ。純然たるミステリーというより、どこか怪奇SF小説っぽい。

            やはり映画化には、ちょっと無理があったのではないだろうか。



            3冊の中では、これが一番面白かった。
            日本推理作家協会賞受賞作。
            「貴志祐介」というと、「黒い家」などのホラーを思い浮かべるかもしれないが、これは緻密なトリックを駆使した密室殺人がテーマの本格推理小説だ。

            表紙裏に、犯行現場となる六本木センタービルの、12階と1階の間取りが示されている。ミステリー好きなぼくは、こういう図を見ただけでわくわくするのだ。



            ある日曜の昼下がり、休日にもかかわらず、株式上場目前のため、出社してきた介護会社の役員たちと3人の秘書。

            エレベーターは暗証番号を押さないと12階には止まらず、階段室の扉には鍵がかけられ、廊下には監視カメラが設置されて、1階の守衛が常にモニターを見ているという、厳重なセキュリティーの中、社長が密室となった社長室で撲殺されてしまう。

            犯人は、限られた内部の人間なのか?
            その時刻に一番社長の近くにいた専務が、警察に逮捕されるが、その無実を晴らすために事件を調べ始めたのは、女性弁護士と、防犯コンサルタントという肩書きを持つちょっと怪しげな男。

            さまざまな可能性が試され、密室殺人がどのようにして行われたかを推理するのが、前半のおもしろさ。
            そして後半は、突如、犯人の独白となり、ここに至るまでの経緯、密室殺人の謎が、とうとう明らかにされる。

            人によって受け止め方はさまざまあるだろうけれど、ミステリー好きの興味をくすぐる、これはお薦めの1冊だ。
             
            category: | by:URUcomments(0)trackbacks(0)

            最近の読書から〜貫井徳郎「乱反射」

            2014.11.27 Thursday 20:43
            0


              ある地方都市で起こった幼児の死。その子を殺したのは、ここに登場するほとんどの人物だった・・・。冒頭で作者は、ある有名なミステリー作家を引き合いに出しつつ、そう宣言する。

              第63回日本推理作家協会賞を受賞し、直木賞候補にまでなったこの作品。テーマがわかりやすく、ある程度、先が読めるにもかかわらず、最後まで興味が尽きず、とても面白い作品だった。

              自分は必死に働いてこの社会をつくってきたと自負しているくせに、散歩に連れ出した犬の糞の始末をしない定年退職者のおじさん、街路樹の伐採反対を訴え、環境を守る活動をしようとしているくせに、自分では何もできず、他人に寄りかかり、自己満足を得ようとするおばさん、金持ちの両親や妹に逆らえず、大きな車を運転せざるを得なくなり、車庫入れができずに放置してしまう娘、などなど、ひとつひとつはほんとに些細なことなのだが、それが運悪く組み合わされて、最悪の悲劇が起こってしまう。

              そのひとりひとりは、自分の周りにもいる、ごくありふれた人間たちなので、これは、もしかすると自分も、どこか知らないところで加害者のひとりになっているのではないだろうか・・・と、身につまされ、考えさせられる話なのだ。

              マイナス44章から始まり、0章で悲劇が起こって、そのあとやっと1章が始まる。この構成も面白いし、わかりやすい。何より、一つ一つのセンテンスが短くて、とても読みやすいところが気に入った。お薦めの1冊である。

               
              category: | by:URUcomments(0)trackbacks(0)

              最近の読書から〜永井するみ「隣人」「枯れ蔵」

              2014.10.23 Thursday 21:08
              0


                さまざまなイベントや展覧会があって、なにかとあわただしい秋。
                けれど、せめて夜くらいは、好きな本の世界に浸りたい。
                しんしんと冷える秋の夜長には、こんな上質のミステリーがよく合う。

                このたび、初めて手にした「永井するみ」。
                小説推理新人賞を受賞した表題作を含む短編集「隣人」、
                新潮ミステリー倶楽部賞を受賞した長編「枯れ蔵」、ともに秀逸なミステリーだ。

                「隣人」には、「隣人」「伴奏者」「風の墓」「洗足の家」「至福の時」「雪模様」と6つの短編が収められているが、いずれも一見うまくいっているように見える男女のなかに、歪んだ人間関係が存在して、やがて思ってもみない悲劇を生むお話。
                心理描写はとても巧みで、決して登場人物に同情などできないのに、なぜか読ませる。殺意の予感が漂い、結末が予測できない。

                そして「枯れ蔵」は、富山で無農薬米を生産する農家の田に発生した大量の害虫と、謎の自殺を遂げた旅行添乗員の女性の死の真相が絡み合うという、ちょっと異色のミステリーだが、こちらも結末が読めず、最後まで興味が尽きない。ミステリーの要素と社会派小説の要素がうまく結びついた傑作と言っていいだろう。


                category: | by:URUcomments(0)trackbacks(0)

                最近の読書から 〜宮部みゆき「レベル7」

                2014.09.22 Monday 21:45
                0


                  おなじみの人気作家、宮部みゆきさんの初期の長編ミステリー。分厚い本だが、この人のものは、多少の厚さは苦にならない。

                  記憶喪失の男女ふたりが、自分たちが何者かを探るストーリーと、失踪した女子高校生を、電話を通して関わりを持つ、子連れの未亡人が探すというストーリー、2つが同時進行しつつ、少しずつ真相が明らかになっていき、やがて結びつく。

                  よくある筋立てだが、なんだか最初から、異常な状況や、謎めいたいかがわしさ、危険な匂いに充ち満ちていて、はらはらしつつ謎解きの興味が尽きない。

                  タイトルの「レベル7」からして謎。記憶喪失のふたりの腕に、その入れ墨が彫ってあるし、失踪した女子高校生の日記にも「レベル7まで行ったら、戻れない?」との謎の文章。いったい「レベル7」とは何を意味しているのだろうか?

                  まあ、人によって感じ方はそれぞれだと思うけれど、宮部ワールドを満喫できる一冊であることは確か。
                   
                  category: | by:URUcomments(0)trackbacks(0)

                  最近の読書から  五木寛之「青春の門」第一部「筑豊篇」〜第六部「再起篇」

                  2014.08.08 Friday 20:32
                  0


                    文字通り、これはぼくの「青春の書」だ。

                    大学生だった頃、恋に悩んでいたぼくに、「君はこの本を読むべきだ」と、ある友人が強く進めてくれた。「君はあまりに女性を理想化しているんじゃないか? 女というものをこの本で学んだ方がいい」と・・・。

                    衝撃的だった。それまでぼくがまるで知らなかった世界。
                    ぼくは、主人公伊吹信介とともに恋をし、悩み、ときめき、冒険し、若い情熱を燃やした。

                    あれから40年。
                    あらためて無性にこの本が読みたくなり、第一部「筑豊篇」、第二部「自立篇」、第三部「放浪篇」、第四部「堕落篇」、第五部「望郷篇」と読み進み、いま第六部「再起篇」を読んでいる。

                    それぞれが400ページ以上ある厚い本だが、水が流れるようにサラサラと読み進めることができる。熱い想いが沸々と蘇り、あの頃のひたむきな自分が、いじらしく愛おしい・・・。
                    category: | by:URUcomments(0)trackbacks(0)

                    最近の読書から〜この1ヶ月に読んだ本9冊 その1

                    2014.06.11 Wednesday 21:11
                    0
                      本の紹介は久しぶりだ。

                      「書評」と呼べるほどたいした文章を書けるわけではないのだが、どんな本だったか、一応自分の記録のために書き留めておこうと始めたこのブログ・テーマ。
                      ​だが、ストーリーを要約するって、意外にむずかしいもの。ついついサボっているうちに、ずいぶんと月日が経ってしまった。

                      とりあえず気を取り直す意味で、この1ヶ月で読んだ以下の9冊の本の内容を、一言ずつでも記しておこうと思う。



                      池永陽「コンビニ・ララバイ」は、「ミユキマート」という名の、小さなコンビニに集う人たちの心温まる物語。
                      妻子を事故で亡くしたオーナーの幹郎をはじめ、堅気の女性に惚れてしまったヤクザ、声を失った女優の卵、恋人に命じられて売春をする女子高生など、どこかに悲しみや悩みを背負った人たちが、それぞれの物語を奏でる、その連作短編集だ。
                      本の雑誌が選ぶ2002年上半期ベスト1作品でもある。



                      「スロー・グッドバイ」は、ご存じラブ・ストーリーの名手、石田衣良による初の恋愛短編集。
                      失恋によって心を閉ざしてしまった女の子、セックスレスに悩む女性、コールガールに想いを寄せる男など、ごく普通の人たちによるちょっと特別の恋を綴った10編の物語で、さらりとしているが、ちょっとせつない恋のサンプルのような本。



                      石持浅海「扉は閉ざされたまま」は、密室での殺人事件がテーマ。
                      ある別荘の館で開かれた大学の同窓会に集まった7人の旧友。
                      そのうちのひとり伏見亮輔は、後輩の新山を殺害し、完璧な密室を作る。

                      いつまでも部屋から現れない新山を、ほかのメンバーたちは心配するが、扉には鍵がかけられ、誰も中に入ることができない。
                      自殺したのか・・・いろいろな憶測や疑惑が飛び交うが、死体は発見されず、伏見の目論見は成功したかに見えたが・・・
                      犯人の伏見と、ひとりだけ的を射た疑問を抱く碓氷優佳との行き詰まるような頭脳戦が、なかなかスリリングだ。
                       
                      category: | by:URUcomments(0)trackbacks(0)

                      Calender
                         1234
                      567891011
                      12131415161718
                      19202122232425
                      262728293031 
                      << January 2020 >>
                      Selected entry
                      Category
                      Archives
                      Recent comment
                      • 小さな美のポケット 第26話「思い出のクラフトショップ」
                        高野道宏
                      • テレビ番組の取材
                        高野道宏
                      • テレビ番組の取材
                        URU
                      • テレビ番組の取材
                        高野道宏
                      • 2012年村上大祭 上片町の屋台巡行ドキュメント
                        URU
                      • 2012年村上大祭 上片町の屋台巡行ドキュメント
                        haru
                      • 湯呑みの金継ぎ5 錆付け
                        大滝 豊
                      • 湯呑みの金継ぎ5 錆付け
                        Sizu
                      • 湯呑みの金継ぎ5 錆付け
                        大滝 豊
                      • 湯呑みの金継ぎ5 錆付け
                        Sizu
                      Link
                      Profile
                      Search
                      Others
                      Mobile
                      qrcode
                      Powered
                      無料ブログ作成サービス JUGEM