屋台台輪の修理4(錆研ぎ・錆固め)

2019.03.11 Monday 20:45
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    屋台台輪の塗り4日目です。
    きょうの作業は、「錆研ぎ」「摺りうるし(錆固め)」。


    先回付けた「錆」が乾いたので、砥石に水をつけながら、その上からこすり、平らに研ぎます。一度水につけて絞ったスポンジで泥を拭き取ると、どの部分が研げ、どの部分が研げていないかが一目瞭然。光っている部分が研げたところで、そうでない部分がまだのところ、ということですね。砥石が全体に当たるようになるまで研ぎ上げます。

     

     

     


    きれいな水で絞った布で全体を吹き上げ、乾いた布で水分を拭き取った後、やわらかい生漆を、へらでしごくように摺り入れます。すりうるしをした面は、黒っぽく変わり、錆をしっかりと固めてくれるのです。

     

     

     

     

     

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    屋台台輪の修理3(錆付け)

    2019.03.09 Saturday 21:09
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      屋台台輪の塗り3日目。
      今回は「錆付け」という下地作業です。


      漆芸で「錆」というのは、水で練った砥の粉に生漆を混ぜ合わせたもの。(写真1枚目) ふつうは砥の粉に対して生漆を同量より少し少なめに調合するのですが、この場合は生漆を多めにして、強めの錆をつくりました。
       

       

      その錆をヒノキのへらで付けていきます。あくまで薄く、平らに。(写真2枚目) 厚く付けるのは禁物。下地ごと漆がはがれ落ちる危険があるのです。

       


      錆は水分を多量に含んでいるので、ぐるりと輪をひと回り付け終わる頃には、その水分が蒸発して、白っぽい色に変わっていきます。でも漆が乾いたわけではないので、そのまま放置して、2日くらい十分に乾かします。


      錆は水分を多量に含んでいるので、ぐるりと輪をひと回り付け終わる頃には、その水分が蒸発して、白っぽい色に変わっていきます。でも漆が乾いたわけではないので、そのまま放置して、2日くらい十分に乾かします。

       

       

       

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      屋台台輪の修理2(木賊がけ・木固め)

      2019.03.06 Wednesday 20:58
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        屋台台輪の修理箇所の塗り2日目。
        きょうはこんな手順で作業しました。


        1.刻苧(こくそ)さらい
        先回施した刻苧を専用のカンナでさらい、平らにする。(1〜3枚目の写真)
         

         

         

         

        2.木賊(とくさ)がけ
        刻苧をした部分と、輪っかの縁がささくれて漆がギザギザになってしまった部分にサンド・ペーパーを当てて表面をなめらかにする。(4〜5枚目の写真)
         

         

         

        3.木固め
        松煙を入れて黒くし、テレピン油で薄めてやわらかくした生漆(きうるし)を準備する。(6枚目の写真)
        それを胴摺刷毛(どうずりばけ)につけて、たっぷりと擦り込む。(7〜9枚目の写真)


        生漆を吸い込ませることによって、木地を強化し、その上に塗る漆の吸い込みを止めることが目的です。

         

         

         

         

         

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        小さな美のポケット 第34話

        2019.03.05 Tuesday 20:27
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          子どもたちの体験を受け入れ始めてから、もう何年になるのかな・・・? 少なくとも20年以上も前に始めたことですが、体験を通して彼らに何を伝えたいのかは、今も少しも変わっていません。


          村上新聞の連載エッセイ「小さな美のポケット」第34話(一昨日掲載)は、「体験する子どもたち」。


          10回の講義をするよりも、1回の体験によって伝えられることは多いと思います。ぼくが何も言わなくても、漆という天然の液体が、ものをつくる喜びを雄弁に語ってくれるのですね。(^_-)-☆

           

          屋台台輪の修理1(刻苧)

          2019.03.02 Saturday 20:30
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            うちの町内の祭屋台(山車)の台輪が、昨年の引き回しで一部破損し、また経年劣化により片減り(木の柔らかい部分だけがすり減って正円でなくなること)していることから、彫刻師の細野さんを通じて相田木工さんに修理をお願いしていたところ、こんなふうに(3枚目までの写真)、きれいに埋め木されてできてきました。これからは、ぼくの漆塗りの仕事となります。

             

             


            まずは、新たな木を埋めた部分と既存の部分の境目に、溝を彫って漆を埋める「刻苧」(こくそ)という作業から。4枚目と5枚目の写真は、この作業が終わった状態です。


            これをする理由は、今はぴったりと隙間がないように見えても、いずれ新たに埋めた木が収縮して、隙間ができてしまうのを避けるためです。


            修理する面積は、さほど大きくはないですが、塗りの工程としては同じ。今月末の完成を目処に作業を進める予定です。
            逐一、作業の進捗をご報告しますね。興味のない方には退屈かもしれませんが、よろしくおつきあいください。

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