2018.01.31 Wednesday 20:23
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    初雪の頃は、「雪って美しい!」と言っていた。
    だが、日増しに忍耐の空き容量が少なくなってくると、自分の背丈以上に高くなった雪山を恨めしい目で見上げ、ため息をつくようになる。これ以上降ったら、いったいどこに積み上げればいいというのだ?


    新婚の頃の可愛い嫁さんが、いつの間にか変貌し、遠慮のないふてぶてしさを発揮するようになって、なるべく目を合わせたくない「山の神」となるのと一緒だ。人の心は、なんとうつろいやすいことか・・・。f(^ー^;

     

     

     

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    最近の読書から 〜7冊

    2018.01.29 Monday 20:29
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      もともと外に出るよりも、家の中でシコシコ何かをやっているのが好きな自分。特にこの雪と寒さ。映画・ドラマの録画鑑賞と読書が、何よりも至福の時間となる。


      昨年末から数えて、7冊の本を読了。(現在は桂望実「嫌な女」を読んでいる) 寝る前1時間だけの読書なので、1日30〜50ページくらいが限界だ。


      でもこの7冊、どれも甲乙つけがたく、それぞれに面白かった。

       


      「Kの日々」は、ベテラン大沢在昌の、手に汗握る長編ミステリー。主人公の探偵の調査対象となった「K」という女が、聖女なのか悪女なのか、なかなか魅力的。

       

       

      「邪魔」は、奥田英朗の大藪春彦賞受賞作。34歳の平凡な主婦恭子の幸福な生活が、夫の勤務先の放火事件を機にゆらぎ始める。日常の中に潜む悪夢にさいなまれていく過程が、なんともやりきれない。

       

       

      「逃亡者」は、折原一の女性を逃亡犯にしたサスペンス小説だ。交換殺人の提案に乗ってしまった智恵子が、あらゆる手を尽くしながら警察や暴力亭主から逃亡する、ハラハラドキドキのストーリー。

       

       

      「玉砕」は、太平洋戦争末期の南洋の島で、極限状態のなか戦わざるをえなくなった男たちを描く小田実の小説。読んでいるぼく自身が、戦争に従軍しているかのような迫真のリアリティー。

       

       

      「午前3時のルースター」は、垣根涼介のサントリーミステリー大賞・読者賞W受賞作。失踪し、亡くなったと思われている父を探すためベトナムへと行く青年に、付き添うことになった旅行代理店勤務の長瀬。舞台となるベトナムのサイゴン(ホーチミン)には、様々な妨害や危険が待ち受けていた。父親をめぐる真相とは?

       

       

      「対岸の彼女」は、夏川結衣と財前直見主演で映画にもなった、角田光代の直木賞受賞作。悩み、傷つき、翻弄されながら、多様化した時代を懸命に生きる女性ふたり。なるほど、女性はこんなふうに考え、感じ、行動するのかと、女心に翻弄されっぱなしの男のぼくは、大いに参考になった。

       

       

      「窮鼠の一矢」(きゅうそのいっし)は、村上で話題になった河合敦の歴史小説。戊辰戦争の戦火から村上の街を守り、責めを一身に負って切腹した村上藩の若き家老、鳥居三十郎の物語だ。主戦派と恭順派の争いの中、最悪の状況に陥った藩を救おうと苦悶するその姿が、痛々しくも清々しい。

       

       

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      石州誌の連載開始

      2018.01.21 Sunday 13:18
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        石州流茶道の会員誌に、連載を頼まれました。
        今月から1年間、「漆」について書きます。


        茶道と漆とは、茶道具の関係でつながりが深いのですが、ぼくは子どもの頃、うちに住み込みで来ていた職人さんから、お茶のいただき方を教わったくらいで、詳しいことはほとんど知りません。けれど、それでもいいと編集担当の方が言って下さったので、お引き受けしました。


        連載のタイトルは、以前発行していたメールマガジンと同じ。内容は、いつもぼくが体験のときにしゃべっているようなことで、特に目新しくもないのですが、漆の良さを多くの方に知っていただく機会になればいいかな、と思います。


        また一つ仕事を増やしていながら、「もっと時間が欲しい」としょうもないことを、ついついぼやいてしまう愚かな自分です。(^^ゞ

         

        *****************(原稿全文)********************

         

        序章「鮮やかな朱漆と父のひと言」 — 漆との出会いとその魅力 —

         

        神社に張られた「しめ縄」のような、きつく絞られた漉し紙から、じわりとにじみ出てくる真紅の漆。その量がどんどん増え、やがて自重に堪えられなくなったとたん、たまらずに細い糸を引きながら、まっすぐに下の茶碗に滴り落ちていきます。


        漆液の中に入り込んだ細かなチリを取り除くための「漆漉し」の作業。父は、その作業をしながら、まるで独り言を言うような、さりげない口調で、
        「ものをつくる仕事って、おもしろいぞ。」
        とつぶやきました。ぼくが、高校二年生から三年生に進級する直前の、ある日のことです。


        「三年生になったら進路別にクラスが分けられる。それに向けて各自の希望を聞くから、それぞれ自分の進路をしっかり決めてくるように。」という先生からの指示を受け、ぼくは毎晩思い悩んでいました。


        うちは祖父の代から、漆器の製造販売を生業としています。けれど祖父もそうだったようですが、父も自分の息子に対して、ひと言も「家業を継げ」とは言いませんでした。「お前の進む道は、お前自身で考えて決めたらいい。」と。


        それまでのぼくは、家業などより歴史や原子物理学のようなものに興味があって、「将来、ノーベル賞をとれるような科学者になれたらなあ・・・」などと、ぼんやり夢のようなことを考えていました。でもそれは、単なる学問的な興味であって、現実的に自分の職業としては、ほとんど何も考えていなかったことに気がついたのです。


        それではどうするか・・・。思い悩みつつ、父の仕事部屋に入り、何気なくその作業を見ていたら、父がぽつりとつぶやいたひと言が、先の言葉でした。
        「ものをつくる仕事って、おもしろい」
        そのさりげない言葉は、滴り落ちる真っ赤な漆の鮮明な映像とともに、ぼくの胸に棘のように突き刺さり、抜けなくなりました。そしてその夜、今までは思ってもみなかった方向で、自分の将来のことをもう一度考え直してみたのです。


        翌朝ぼくは、台所に立っていた母に、
        「やっぱり美術大学に行こうと思うんだけど・・・」と、考えた末の結論を話しました。父や母が、ことのほか驚いたことは言うまでもありません。けれどこれが、自分の人生の方向が定まった一瞬なのでした。


        もちろん自分でそう決めたからといって、すぐに美大には入れるわけではないし、ものづくりの仕事が簡単にできるものでもありません。それ以後も、この仕事に就くまでは、いろいろ紆余曲折がありました。
        漆工科がある大学は極端に少ないため、ぼくは運良く入れた武蔵野美術短期大学の工芸デザイン科で、二年間、陶芸を専攻。その後、村上市の家に帰り、父に就いて、村上市の地場産業である「村上木彫堆朱」(むらかみきぼりついしゅ)を一から学ぶことになりました。そして一年後、父の奨めもあって、その技術を基本として自分独自の作品をつくり、県展や現代工芸展などに出品するようになったのです。


        数多くの失敗をし、自分自身の未熟さに苛立ちつつ、この道の奥深さを実感する日々。 父に手を引かれながら、ヨチヨチ歩きの最初の一歩を踏み出してから四十年経った今になってようやく、漆の仕事のほんとうのおもしろさがわかり、漆というものの魅力を感じることができるようになった気がします。


        とは言え、まだまだ漆については、ぼく自身わからないことだらけで、しかも「茶道」に関してはずぶの素人、茶道具のことも不勉強でほとんど知りません。ですので、この専門誌に漆に関する連載を寄稿してほしいとのご依頼をいただいた時には、はたしてみなさんに興味を持っていただけるような文章がぼくに書けるだろうか、とはなはだ不安でした。


        けれど、そんなぼくが四十年つきあってきた漆という素材は、じつに不思議な力や性質をもち、その堅牢さや独特の美しさなど、他の追随を許さないほどに優れています。しかも、古い英語で「JAPAN」は漆を指すほど、日本の漆器は、西洋人にとっても憧れの的でした。まさに日本文化を代表するもののひとつと言っていい漆について、ぜひとも多くのみなさんにその魅力をお伝えしたい。そんな思いをもつぼくが、こんな絶好の機会を得られたことは、ほんとうに嬉しくありがたいことではないか、と思い直し、謹んでお引き受けすることにしたのです。


        漆の木や液について、漆を塗る道具や技法について、色やさまざまな産地の違いについて、漆かぶれや漆器の取り扱いについて、漆器の修理、また陶器の欠けや割れを漆と金で直す「金継ぎ」というものについてなどなど、お話ししたいことはいろいろあります。できるだけ具体的に、わかりやすく書いていくつもりですが、拙い文章やもしかすると誤りなどもあるかもしれません。お気づきの点がありましたら、どうかご教示いただきたいと存じます。一年間、どうぞよろしくお願い致します。

         

         

         

         

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        アートギャラリー万代島開廊10周年記念展オープン

        2018.01.07 Sunday 13:36
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          ぼくが去年7月、初めての個展でお世話になった「アートギャラリー万代島」が、今年開廊10周年を迎えるということで、その記念展が昨日から開催されています。


          これまでここで個展を開いた大勢の作家に呼びかけて、「10」というテーマで作品をつくってもらい、それを4期に分けて展示するという企画展です。


          昨日、その図録も送られてきました。それぞれの作家が「10」というテーマをどう捉えて作品をつくったのか、興味津々で見てみると・・・なるほど、みなさん苦労したんだね。(笑)


          どう見ても「こじつけ」としか思えないものもあって、おもわず苦笑させられますが、でも新潟ではそうそうたる顔ぶれの、111人の作家それぞれの個性がうかがわれて、とても興味深いです。(作品の写真はここには出しませんので、ぜひ足を運んで、現物をご覧下さい)


          ちなみにぼくの作品は、第2期1月23日(火)〜2月4日(日)に展示されます。

           

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          今年の「おせち」

          2018.01.01 Monday 20:57
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            毎年同じような写真で恐縮ですが、ことしも妻の作った12品の「おせち」が、新年はじめの食卓に並びました。


            いつものように、「きんかん、ごまめ、煮なます、八幡巻き、クワイ、海老のマリネ、黒豆、リンゴきんとん、数の子、昆布巻き、つくね、高野豆腐」です。このほかに、蒲鉾、伊達巻きも・・・。どれもみな、とっても美味にできました。


            年末に、この地方の伝統料理である飯鮨(いいずし)を漬け、おせちを作り、煮染めやなますなど、お年夜のご馳走や年越しそばの支度を整える・・・ぼくの奥さんは、台所の超能力者でしょうか・・・。f(^ー^;

             

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