猛暑の中の七夕祭

2013.08.17 Saturday 20:24
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    今年も七夕祭は、猛暑の中、賑やかに行われた。
    ここ北越後村上では、七夕は7月7日ではなく(この日は「村上大祭」なのだ)、8月16日、17日に行われる。

    大祭と同じ、村上市内の町屋地区19町内が、祭屋台とは別に七夕の屋台を持っていて、それを2日間引き回す。と同時に、ご祝儀をいただいた家の前で、獅子舞を舞うのがこの祭の特徴だ。

    獅子舞は、それぞれの町内で、笛太鼓の節回しや踊り方が微妙に違い、「玉遊び」をしたり、2匹で踊ったりするところもあるが、幼稚園や小学校低学年の子どもたちによる「ささらすり」がつく町内もある。ぼくの町内上片町もそのひとつ。


    「ささらすり」の練習は、半月ほど前から町内にある地蔵堂で行われる。「ささら」は竹を割ったもので、溝を彫った木の棒に擦り合わせて音を出す。

    指導しているのは、町内の青年團。彼らが祭の運営すべてを任されているのだ。
    奥では、屋台の雪洞(ぼんぼり)の張り替え作業中。毎年張り替え、手書きで模様を描く。


    祭前日15日は、屋台を組み立て、あご固めをし、夜は試運転。日中は暑いが、夜は風がさわやかだ。


    これは伊勢神宮にゆかりのある祭なので、屋台は「伊勢堂」と呼ばれるミニの祠(ほこら)に、いくつかの雪洞を重ね、一番上に笠をかぶせたもの。竹に短冊で飾り付け、提灯を取り付ける。

    伊勢堂には小太鼓と大太鼓が据え付けられて、笛の音に合わせ、軽快に打ち鳴らして巡行する。


    強いサーチライトに照らされながら、獅子舞が始まる。



    獅子には男獅子と女獅子があるが、上片町の獅子は男獅子である。
    右手に神道の御弊(おんべい)、左手には仏教の錫杖(しゃくじょう)を持ち、神仏合体の姿を表す。


    16日は、午後5時出発。午前中にほぼ町内を回り終え、午後から他町内を回る。


    上に乗せる雪洞には、大雪洞、抱き雪洞、扇雪洞などがあり、それぞれ押し絵が飾られて、歴史上のいろんな場面などが表現されているが、うちの町内のテーマは「忠臣蔵」だ。



    獅子舞は、ご祝儀を上げてくれた家の前で舞われる。
    「神代をあらためて、伊勢神楽。竹に短冊、七夕の祭。ところを繁盛に、舞え納め。」のお囃子が節に合わせて歌われ、舞い→踊り→写実と変化する。


    最期のクライマックス。「写実」を表す「活きた」と呼ばれるところ。獅子は耳を振り立て、激しい動きで、ささらすりに襲いかかる。


    2台の屋台がすれ違うときは、賑やかさが倍となり、祭ならではの高揚感が生まれる。


    祭好きは暑さなどものともせず、笑顔があふれる。
    うちの次男も「馬鹿」がつくほどの祭好き。家では見せたことのない、いい笑顔だ。


    この衣装は、さぞたまらぬ暑さだろうが、子どもは意外に涼しい顔。


    17日の夜10時半、2日間の祭の最後を飾り、すっかり恒例となった、片町、上片町、両町内の獅子舞の競演が、今年も行われた。

    道路を通行止めにしてもらい、これを見ようと集まった大勢の人が取り巻く中、2町内の獅子が1つの曲で舞う。



    お互いの町内から、やんやの喝采や応援の掛け声がかけられ、とても賑やかだ。


    クライマックスは通常より何倍も長い。力の限りを振り絞って舞う2匹の獅子たち。


    舞い終わると、声も出せないくらい精も根も尽き果てた様子の舞い手山ノ井進也君。
    とても素晴らしい舞いでした。ほんとうにお疲れさま。


    このお祭が終わると、夏もすでに終盤。暑さはしばらく続くものの、野にすだく虫の声も一段と増し、朝晩の風はめっきり秋めいてくる。

    夏の終わりはいつも、何となく寂しい・・・。


    category:できごと | by:URUcomments(4)trackbacks(0)
    Comment
    今の今まで「ささらしり」だと思ってました、「ささらすり」だったんですね。過去50年弱以前にささらすりしてました。母からお前のささらすりは良かったので、ご指名が多かったと聞きました^^
    • STELLA
    • 2016/07/06 6:39 PM
    STELLAさん、「ささら」は竹を割ったものを指すので、それを擦るのが「ささらすり」です。あなたもやってらしたんですね。もしかして、上片町出身ですか?(^_^)b
    • URU
    • 2016/07/06 7:24 PM
    良い写真ですね。七夕祭りで屋台を引き回すお祭りがあるかを探していて、拝見しました。屋台に笹を飾るものは初めて見ました^^
    • こっこ
    • 2016/07/18 3:07 PM
    こっこさん、コメント、ありがとうございました。
    村上では、「伊勢堂」という伊勢神宮を模したお堂の上に、いくつもの雪洞(ぼんぼり)を重ねて、頂上に花笠を乗せ、四隅に短冊で飾り立てた竹を立てて、横木を回し提灯を下げた屋台を引き回します。
    ことに夜は、ひときわ華やかですよ。(^_^)b
    • URU
    • 2016/07/18 7:28 PM








       
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