屋台台輪の塗り5日目 上塗り

2019.03.21 Thursday 21:10
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    屋台台輪の塗り6日目、最後の作業です。


    前回塗った中塗りの面を、水をつけた砥石で研ぎ、きれいに吹き上げます。そして上塗り。今回は、既存の面とのバランスを考え、「黒半艶漆」を使用しました。そのまま自然乾燥させます。


    さて、うまく乾いてくれるかどうか・・・。多少、修正が必要かもしれませんが、ひとまず一連の作業を終えて、ほっとしました。
    「いったいどこを塗ったんだ? さっぱり変わっていないじゃん」と言われるかも・・・。仕事をしたことを悟らせないような仕事が、ほんとうの名人の仕事?・・・いやいや、さも仕事をしたように見せて、実際はたいした仕事をしていないのが、ぼくの仕事なんです。(笑)

     

     

     

     

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    屋台台輪の塗り5日目

    2019.03.16 Saturday 20:20
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      屋台台輪の塗り5日目。
      きょうの作業は「地研ぎ」「中塗り」です。

      1.先回摺りうるしした面を、中研ぎ用の砥石に水をつけてざっと研ぎます。
      2.固く絞ったぼろ布で、泥をきれいに拭き取り、乾いた布で水分を完全に拭いて乾かします。
       


      3.黒中塗り漆を準備します。(漉し紙を使って何度か漉し、チリを除去する)

       


      4.塗る面を「タッククロス」という粘着性のある布で拭き、ついている埃やチリをぬぐい取ります。

       

       

      5.黒中塗り漆を刷毛につけて、薄く平らに塗ります。
      6.はみ出した余分な漆を、へらやティッシュペーパーで拭き取ります。

       

       

       

      あとひと息・・・。
      作業場は暖房がないため寒いですが、仕事への情熱で、なんとかしのげます。ナンチャッテ・・・。(^_^;

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      屋台台輪の修理4(錆研ぎ・錆固め)

      2019.03.11 Monday 20:45
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        屋台台輪の塗り4日目です。
        きょうの作業は、「錆研ぎ」「摺りうるし(錆固め)」。


        先回付けた「錆」が乾いたので、砥石に水をつけながら、その上からこすり、平らに研ぎます。一度水につけて絞ったスポンジで泥を拭き取ると、どの部分が研げ、どの部分が研げていないかが一目瞭然。光っている部分が研げたところで、そうでない部分がまだのところ、ということですね。砥石が全体に当たるようになるまで研ぎ上げます。

         

         

         


        きれいな水で絞った布で全体を吹き上げ、乾いた布で水分を拭き取った後、やわらかい生漆を、へらでしごくように摺り入れます。すりうるしをした面は、黒っぽく変わり、錆をしっかりと固めてくれるのです。

         

         

         

         

         

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        屋台台輪の修理3(錆付け)

        2019.03.09 Saturday 21:09
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          屋台台輪の塗り3日目。
          今回は「錆付け」という下地作業です。


          漆芸で「錆」というのは、水で練った砥の粉に生漆を混ぜ合わせたもの。(写真1枚目) ふつうは砥の粉に対して生漆を同量より少し少なめに調合するのですが、この場合は生漆を多めにして、強めの錆をつくりました。
           

           

          その錆をヒノキのへらで付けていきます。あくまで薄く、平らに。(写真2枚目) 厚く付けるのは禁物。下地ごと漆がはがれ落ちる危険があるのです。

           


          錆は水分を多量に含んでいるので、ぐるりと輪をひと回り付け終わる頃には、その水分が蒸発して、白っぽい色に変わっていきます。でも漆が乾いたわけではないので、そのまま放置して、2日くらい十分に乾かします。


          錆は水分を多量に含んでいるので、ぐるりと輪をひと回り付け終わる頃には、その水分が蒸発して、白っぽい色に変わっていきます。でも漆が乾いたわけではないので、そのまま放置して、2日くらい十分に乾かします。

           

           

           

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          屋台台輪の修理2(木賊がけ・木固め)

          2019.03.06 Wednesday 20:58
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            屋台台輪の修理箇所の塗り2日目。
            きょうはこんな手順で作業しました。


            1.刻苧(こくそ)さらい
            先回施した刻苧を専用のカンナでさらい、平らにする。(1〜3枚目の写真)
             

             

             

             

            2.木賊(とくさ)がけ
            刻苧をした部分と、輪っかの縁がささくれて漆がギザギザになってしまった部分にサンド・ペーパーを当てて表面をなめらかにする。(4〜5枚目の写真)
             

             

             

            3.木固め
            松煙を入れて黒くし、テレピン油で薄めてやわらかくした生漆(きうるし)を準備する。(6枚目の写真)
            それを胴摺刷毛(どうずりばけ)につけて、たっぷりと擦り込む。(7〜9枚目の写真)


            生漆を吸い込ませることによって、木地を強化し、その上に塗る漆の吸い込みを止めることが目的です。

             

             

             

             

             

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            屋台台輪の修理1(刻苧)

            2019.03.02 Saturday 20:30
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              うちの町内の祭屋台(山車)の台輪が、昨年の引き回しで一部破損し、また経年劣化により片減り(木の柔らかい部分だけがすり減って正円でなくなること)していることから、彫刻師の細野さんを通じて相田木工さんに修理をお願いしていたところ、こんなふうに(3枚目までの写真)、きれいに埋め木されてできてきました。これからは、ぼくの漆塗りの仕事となります。

               

               


              まずは、新たな木を埋めた部分と既存の部分の境目に、溝を彫って漆を埋める「刻苧」(こくそ)という作業から。4枚目と5枚目の写真は、この作業が終わった状態です。


              これをする理由は、今はぴったりと隙間がないように見えても、いずれ新たに埋めた木が収縮して、隙間ができてしまうのを避けるためです。


              修理する面積は、さほど大きくはないですが、塗りの工程としては同じ。今月末の完成を目処に作業を進める予定です。
              逐一、作業の進捗をご報告しますね。興味のない方には退屈かもしれませんが、よろしくおつきあいください。

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              大七車の検証と運搬

              2014.06.02 Monday 19:31
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                昨日6月1日、区長さんから緊急の提案で、完成した大七車の検証をした。
                作業場に集合したのは、区長、区議員、そして町内の各団体の有志二十数名。
                いずれも祭が大好きな、いつもの面々である。

                ひととおり車のできあがりを確かめた後、急遽、町内まで運搬するということになった。
                お祭まで置かせていただくようお願いした場所は、マル上さん(石田こんにゃく屋さん)の店。

                傷つけないように、毛布を当てて慎重にトラックに積み込み、2回往復。
                石田さんの店になんとか無事運び入れた。
                お祭までは、ここに展示することになる。

                マル上のオヤジが、ほろけて(酒に酔って)ぶつかったりしないか、少々不安だが・・・(笑)




                 
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                大七車の塗り作業 その16(黒上塗り)

                2014.05.17 Saturday 22:01
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                  とうとう最終工程。輪木に黒漆を上塗りする。

                  使用したのは、艶のある日本産の黒花塗漆。



                  まずへらで漆を全面に渡し、



                  刷毛で縦横にならす。





                  きのうは強風で少し心配だったが片輪を、
                  きょうは雨で作業場は薄暗かったが、もう片輪を塗り終えた。


                  乾きが来るまで漆が均一に流れるように、1時間ごとに「返し」(半回転させること)をする。

                  きのう塗った方は、ほぼきれいに乾いていた。きょう塗った方も、おそらくは大丈夫かと思う。




                  予定より半月ほど遅れたが、まずは作業を終えてほっとしている。
                  ぼくも息子も、おかげさまで良い勉強をさせていただいた。
                  町内の方々には、心から感謝。

                  最近上片町には、ある衝撃的で悲しいできごとがあったが、7月6日、7日は、みんなで力を合わせ、良い祭にしたい。

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                  大七車の塗り作業 その15(骨の再溜塗り)

                  2014.05.13 Tuesday 20:55
                  0


                    大七車の塗り その14。
                    きのう、きょうと、再び骨に溜(ため)漆の上塗りをする。

                    先回の失敗に学び、今回は漆の乾きをさらに入念に調整し、かなりやわらかくして、薄めに塗った。また「返し」と言って、漆の流れを均一にするために、塗り終わってから乾きが来るまで一定時間ごとに、車を半回転させることも行った。作業時間、両輪で延べ4時間。

                    ぼくの投稿を見て下さっている方には、なにかとご心配をおかけしたようだが、昨夜は待望の雨も降り、おかげさまで今度はうまく乾きそうだ。

                    雨降って、地固まり、漆も固まる。めでたし、めでたし・・・と言いたいが、おっと、まだ最後のクライマックスが残っている。ここで気を抜いたため、終了間際、オウンゴールで失点・・・なんてことがないようにしよう。(^_^;)

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                    大七車の塗り作業 その14(骨・玉木の研ぎ)

                    2014.05.09 Friday 22:15
                    0


                      上塗りの失敗に際して、多くの方からお見舞いや激励のお言葉をいただいた。
                      心から感謝。ありがとうございました。

                      職人としての未熟さを実感し、恥ずかしい限りだが、気を取り直し、3日間かけて、すべての骨と玉木を研ぎ直した。
                      来週早々に、再度溜漆を上塗りする予定。

                      何やら外は真冬のような荒れ模様だが、明日には天気は回復するようなので、今度は慎重に下準備をしてかかろうと思う。

                      ところで、あす新潟総合テレビ(NST)午後6時からの「スマイル・スタジアム」で、先日の漆はし塗り体験の様子が放映されるとのこと。新潟県内の方には、さらに輪をかけて恥をさらすことになるけれど、どうかご勘弁を。(^_^;)


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