彫漆筥「麦」をつくりました

2017.05.14 Sunday 12:59
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    早くも沖縄・奄美地方は梅雨入りしたそうですね。
    ここ北越後では、日によって寒暖の差が大きく、また家の内と外でもかなり体感温度が違うこの頃です。


    24 × 20 センチの筥(はこ)に「麦」を彫りました。
    白・緑・黒と色漆を塗り重ねた上に、彫刻刀で表面の漆を剥くように彫った「彫漆」(ちょうしつ)です。


    通称「三彩彫り」という名で呼ばれることも多い技法で、ふつうは赤・黄・緑と重ねるのですが、このように、図案によって塗る色を替えたりもします。


    さてさて、この筥には何を入れましょうか。通帳、印鑑などの大切なもの? 葉書や切手? ハンカチやアクセサリーなどの身の回りのもの?


    これが、卓上で常に使われ、あなたの目と心に、安らぎを与えてくれるようなものであってほしいなと思います。
    http://www.u-ohtaki.com/item-page/t-152.html

     

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    座卓修理工程 最終回 上摺り込み

    2017.04.11 Tuesday 20:09
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      堆朱座卓の修理が、ようやく完了!


      父に毛彫りをしてもらい、松煙を入れた生漆を刷毛で全体に摺り込んで、ボロきれで拭き取る。これで艶が出て、唐草模様が浮き立ち、いかにも堆朱らしくなりました。約3ヶ月を要したことになります。


      長らく9回の投稿におつきあいいただいたみなさん、ありがとうございました。<(_ _)>

      ぼくにとっても良い経験となりました。


      直しながら末長く使えるところが、漆器の良さ。ぼくの劣化した頭も、漆を摺り込めば、ちょっとは光るでしょうか・・・いいえ、この艶は、単に毛が薄くなっただけのようです。(>_<)ゞ

       

       

       

       

       

       

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      座卓修理工程 その8 炭研ぎ・胴摺り

      2017.04.04 Tuesday 19:51
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        座卓の修理も、仕上げの段階に入りました。
        上塗り後、十分乾かした朱漆の表面を、駿河炭(油桐の木炭)で研ぎ、表面を平滑にします。炭は、常に砥石に当てて直し、研ぎ面を平らにしておかなくてはいけません。
         

         

        大きな炭を使うと、早く研げるのですが、研ぎ破って中塗りや下地が出たりするので、小さな炭で少しずつ作業を進めます。炭で漆の表面を傷つけないように、炭は角を落とし、軽く持って円を描くように・・・。


        最初は、刷毛目に対して垂直に炭を動かし、ある程度研げたら、今度は刷毛目に平行に研いで行きます。炭が当たったところは艶が消えるのですぐわかります。炭の当たらないところがないように、根気よく少しずつ。

         


        脚や裏も同じように研いだら、今度は胴摺りです。


        広い面は「バフレパッド」という、胴摺り専用のシートをスポンジに貼って、お湯をつけながらこすり、炭研ぎの跡を消して、表面を整えていきます。脚の方は、毛糸に水で湿した砥の粉をつけてこすり、艶を消します。

         


        最後に、彫りの中に入った砥の粉や泥を、やわらかなブラシで掻き出して、きれいな布でよく拭きます。表面に、ほんのり艶が出てきたのが、最後の写真でおわかりになるでしょうか。

         

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        座卓修理工程 その7 上塗り

        2017.03.26 Sunday 11:45
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          ようやく上塗りまで来ました。

          鏡板(かがみいた)全面と修復した箇所に朱漆を塗ります。


          まずは鏡板に、へらを使って漉した朱漆を、ぽってりと均一になるように塗り渡し、刷毛で縦横斜めにならします。塗り風呂に入れて2,3日乾かし、次に裏と足の部分を小刷毛を使って塗りました。


          漆が流れて貯まると、その部分が厚くなり、チヂミ(乾く際に表面にシワができること)が出るので、貯まっている箇所がないよう、よく見て丹念に刷毛で均します。


          上塗りがうまくいくかどうかは、漆の調合と塗りの厚さの調整にかかっていると思います。その時の気温、湿度、漆の状態をよく確認して、適切な調整をしなければなりません。その難しさが、漆の面白さでもあるんですね。(*^^)v

           

           

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          座卓の修理工程 その6 中研ぎ、ムラ錆付け、ムラ錆研ぎ

          2017.03.23 Thursday 20:55
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            漆の仕事は、塗り→研ぎ→塗り→研ぎの連続です。


            中塗りを砥石で研ぎ、凹みや傷のあるところに錆をつけます。1日以上置いて、錆が乾いたら研ぐ。摺りうるしをする・・・こうやって、とにかく面を平滑に、平滑にしていくのが、地味ですけど、上塗り前の大事な仕事なのですね。(^_^)b

             

             

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            四寸小額「ゆきわりそう」の制作

            2017.03.16 Thursday 21:13
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              退職する職員の方にあげる記念品ということで、あるお客さまから、ご注文をいただきました。

              「ゆきわりそう」を四寸小額にしてほしいとのことで、次の手順で制作をしました。


              1.図案を描き、黒漆を塗った四寸プレートに転写。
              2,花と葉を線刻し、花の芯に金粉を摺り込む。
              3.花以外の部分をマスキング
              4.花びらに、綿布を巻いたタンポで、朱+紫+白の漆をたたき塗り。
              5.漆が乾いたらマスキングシートをはずし、葉の部分に緑+草色の漆を、同じく綿布を巻いたタンポで、ぼかすようにたたき塗りをし、乾かす。
              6,硬い芯の鉛筆で、花びらに細い線を掻き落とし。


              まだ色が暗いですが、時が経つにつれ、だんだんに色が出て、明るくなるでしょう。
              お天気の方も、明日から明るくなるようですね。

              うちのユキワリソウは、まだ顔を出していません。

              早く暖かくならないかなあ・・・。(*^_^*)

               

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              座卓修理工程 その5 中塗り

              2017.03.08 Wednesday 19:40
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                堆朱座卓の修理も半ば、中塗りまで来ました。


                下地を終えて、摺りうるしをした上に、テレピン油を加えて硬さを調整した「弁柄漆」(べんがらうるし)を、漉し紙で漉してチリを除き、中塗りを施します。


                弁柄漆は乾きが早いので、塗り終わってから塗り風呂(乾燥ムロ)には入れず、そのまま何日か放置して乾かすことにしました。


                乾いてから、座卓をひっくり返し、脚の方を中塗りします。

                 

                 

                 

                 

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                漆色紙額「おひなさま」

                2017.03.02 Thursday 07:42
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                  弥生3月。いよいよ待ちに待った「春」の到来です。
                  村上では、毎年恒例の「町屋のお人形さま巡り」も始まりました。


                  陽差しの暖かさと、風の冷たさが同居する、早春ならではの、ぴーんと張りつめた空気。それを和らげてくれるのが、おひなさまの上品であでやかな佇まいでしょうか。


                  「おひなさま」を描いた漆の色紙額。(W084 35,000円)
                  毎年この季節限定です。

                   

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                  漆色紙額「おひなさま」

                  2017.03.01 Wednesday 21:02
                  0

                     

                    弥生3月。いよいよ待ちに待った「春」の到来です。
                    村上では、毎年恒例の「町屋のお人形さま巡り」も始まりました。


                    陽差しの暖かさと、風の冷たさが同居する、早春ならではの、ぴーんと張りつめた空気。それを和らげてくれるのが、おひなさまの上品であでやかな佇まいでしょうか。


                    「おひなさま」を描いた漆の色紙額。(W084 35,000円)
                    毎年この季節限定です。

                     

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                    座卓修理工程 その4 錆研ぎ・錆固め

                    2017.02.22 Wednesday 20:51
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                      きょうは、先日付けた「錆」を砥石で水研ぎし、平らにしました。


                      砥石は、研ぐ面に合わせて形を作り、ほかの部分を傷つけないように注意。脚の方も研ぎ終わったら、ぬるま湯で絞った布できれいに拭き、乾いた布で水分をとって完全に乾かします。

                       

                       

                       


                      次に、生漆をテレピン油で薄め、研いだ錆の部分に、刷毛を使って漆を摺り込みます。

                      十分吸い込んだら、ティッシュペーパーで余分な漆を拭き取ります。
                       

                       

                       

                       

                       

                      塗り風呂に入れるのは少々面倒なので、お湯で湿して脱水機にかけたシーツを、漆に直接付かないように曲げ輪などで浮かせながら、上からかぶせて放置し乾かすことにしました。(漆は高湿度で乾くのです)

                       

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