四寸小額「ゆきわりそう」の制作

2017.03.16 Thursday 21:13
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    退職する職員の方にあげる記念品ということで、あるお客さまから、ご注文をいただきました。

    「ゆきわりそう」を四寸小額にしてほしいとのことで、次の手順で制作をしました。


    1.図案を描き、黒漆を塗った四寸プレートに転写。
    2,花と葉を線刻し、花の芯に金粉を摺り込む。
    3.花以外の部分をマスキング
    4.花びらに、綿布を巻いたタンポで、朱+紫+白の漆をたたき塗り。
    5.漆が乾いたらマスキングシートをはずし、葉の部分に緑+草色の漆を、同じく綿布を巻いたタンポで、ぼかすようにたたき塗りをし、乾かす。
    6,硬い芯の鉛筆で、花びらに細い線を掻き落とし。


    まだ色が暗いですが、時が経つにつれ、だんだんに色が出て、明るくなるでしょう。
    お天気の方も、明日から明るくなるようですね。

    うちのユキワリソウは、まだ顔を出していません。

    早く暖かくならないかなあ・・・。(*^_^*)

     

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    最近の読書から 〜帚木叢生〜「日御子」

    2017.03.10 Friday 21:12
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      先日読んだ「聖灰の暗号」がすこぶる良かったので、帚木蓬生(ははきぎほうせい)さんのものをもう1冊、手にとった。


      この本は、はるか2〜3世紀の太古の日本に、ぼくらを連れて行ってくれる。精神科医でもある帚木さんの、語りかけるようなやさしい文体と、臨場感たっぷりの描写、随所にあふれるヒューマニズムは、ここでも健在だ。


      「日御子」は、もちろん邪馬台国の卑弥呼のことだが、「邪馬台国」も「卑弥呼」も、魏志倭人伝に、当時の異民族である日本を蔑んで用いた字である。よってここではその字は使わず、「弥摩大国」の「日御子」として登場する。


      といっても、彼女が登場するのは物語の後半で、前半の大部分は、弥摩大国に先立って、漢の都「洛陽」に朝貢に赴いた伊都国(いとこく)の人たちの旅行記である。


      まだ船も小さく、馬車も知らず、鉄を精錬することもできなかった日本の1小国が、命がけで荒海を越え、何ヶ月もかけて洛陽までたどり着く苦難や、先進国である中国の文物に驚嘆する様子が、主人公である使譯(しえき=国の通訳兼書記)の目を通して、いきいきと再現される。


      国と国が入り乱れて争い、多くの人が亡くなっていった当時の日本。その悲劇の中に生まれた日御子は、争いを好まず、賢く国々を統治していき、やがて尊い平和が訪れる。


      人々の暖かい交流と平和。これこそが人類の幸福の源だと思うのに、なぜ人は争うのか。21世紀になった今でも、本質は何も変わっていない。人類は進歩などしていないのではないか・・・そう感じざるを得ない。

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      座卓修理工程 その5 中塗り

      2017.03.08 Wednesday 19:40
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        堆朱座卓の修理も半ば、中塗りまで来ました。


        下地を終えて、摺りうるしをした上に、テレピン油を加えて硬さを調整した「弁柄漆」(べんがらうるし)を、漉し紙で漉してチリを除き、中塗りを施します。


        弁柄漆は乾きが早いので、塗り終わってから塗り風呂(乾燥ムロ)には入れず、そのまま何日か放置して乾かすことにしました。


        乾いてから、座卓をひっくり返し、脚の方を中塗りします。

         

         

         

         

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        小さな美のボケット 第12話「木造校舎」

        2017.03.06 Monday 17:41
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          「小さな美のポケット」(村上新聞 月1回の連載エッセイ)第12話が、きのう掲載されました。今回のテーマは「木造校舎」。


          写真は、村上小学校の旧校舎南廊下ですが、覚えておられる方も多いことでしょう。この薄暗がりが、ぼくにとってはとても魅力でした・・・。


          「わが心の学び舎」というこの写真集には、ほかにも第一,第二講堂、北舎、南舎、東舎、中央廊下、音楽室、木の階段、正面玄関、トイレ、足洗い場、用務員室、池、砂場、花壇、石炭置き場・・・などなど、ここを母校とした人たちにとっては、懐かしい写真が満載です。(*^_^*)

           

          大物の金継ぎ完了

          2017.03.02 Thursday 21:14
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            あの「大物」の金継ぎが完了。きょう新発田の依頼主の方が、受け取りに見えました。明治の頃につくられたらしい花生けとのこと


            「麦漆で接着はしてあるけれど、モノ自体に重量があるうえ、水など入れたらかなりの重さになるので、取っ手は持たずに下の方から抱えるように持ってください」と、いちおう注意はしておきました。実際、花を生けると、どんな感じになるかな・・・?


            ほかに、川崎の方の依頼によるお皿と、阿賀野市の方のお茶碗も発送。お茶碗は娘さんが作られたものだそうで、とても喜んでいただきました。


            金継ぎの仕事は途切れることがなく、依頼が舞い込みます。器を大切にされる方が多い証ですね。とても嬉しいです。(*^_^*)

             

             

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