地域学習講座「村上木彫り堆朱とは」の講義

2016.12.07 Wednesday 19:08
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    きょうは午前、村上市の公民館からの依頼を受け、「地域学習講座 村上木彫り堆朱とは」というテーマで、15人くらいの方たちに、実際の製品や道具、漆を見せながら、「堆朱」や「漆」のお話をしました。


    約2時間半、休憩もとらずに、興味を持ってとても熱心に聴いて下さった方たちに感謝です。画像は、きょう使用した参考資料。


    ・「赤漆」と「朱漆」は違うもの。
    ・堆朱は、なぜ赤い漆を塗るのでしょうか。
    ・漆にかぶれたときは、どうすればいい?
    ・堆朱の手入れの大きな間違い。
    ・漆はいくらくらいで修理ができるの?


    などなど、みなさんの疑問に答えて、ぼくの知っている知識を総動員。妻が全身漆かぶれになった話や、戦時中「混ぜ物入りの漆」が出回ったという祖父から聞いた話、アシナガバチは巣を固定するのに漆を使うという話など、脱線しまくりの講義でした。(^^ゞ

     

     

     

     

     

     

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    小さな美のポケット 第10話「生きている素材」

    2016.12.05 Monday 20:32
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      新聞記事ばかりの投稿でごめんなさい。
      昨日「小さな美のポケット」第10話が掲載されました。(村上新聞)


      今回のお話は、「漆」と自分の関わりについて。


      漆は、生命ある「魔法の液」・・・けっして大げさな表現ではないと、ぼく自身は思っているのですが・・・


      *************************

       

      第十話「生命ある素材」

       


      ぼくは、「漆」というものとつきあって、もう四十年になります。


      最初は、それほどには感じなかったのですが、時が経つにつれ、履き慣れた靴がぴったり足に添うように、「漆」という液体が、自分の生活にすんなりとなじみ、なくてはならない存在になりました。


      戦前まで全国にたくさん植えられていた漆の木は、漆の需要が減り、今ではずいぶん少なくなったと聞きます。
      ぼくが仕事を始めて間もない頃、一度だけ、漆の木の植樹を体験する機会がありました。それは、郷土の古刹「耕雲寺」の裏手の山でした。


      「これがほんとうに漆の採れる木に育つのだろうか」と思われるほど、頼りなげに見える苗木を、陽当たりと水はけの良い山の斜面に、適度の間隔をあけて、一本ずつ植え込んでいきます。この苗が十二年ほど経つと、やっと一人前の太さの樹となり、漆が採れるようになるのです。


      漆の採取は六月から十一月頃まで。約五日目ごとに新たな傷をつけながら、半年間で漆を取り尽くすと、樹は根本から伐採されてしまいます。せっかく十二年もかけて育てた樹を傷だらけにして、しかも一年で切り倒してしまうのは、なんとも無惨なことですが、でもその切り株に芽が出て、また何年かすると、漆の採れる木に成長するのです。(木を生かしながら少しずつ漆を採取する「養生掻き」という方法もあります)


      この樹液は、いったん乾くと、塩分、アルコール、酸、アルカリなど、どんなものにも溶けず、とても丈夫で美しい塗膜を作ります。
      山に数ある樹の中で、こんな「魔法の液」とも言えるような、優れた塗料となる樹液を出すのは、この漆の木だけ。考えると不思議ですが、その液体は、樹が自分につけられた傷を治すために、全力でつくり出した、いわば人間の「血液」のようなもので、そこには漆の木の「生命」(いのち)が息づいているのではないだろうか・・・と、ぼくはいつもそう感じながら仕事をしています。


      自分の技の稚拙さにもかかわらず、何とかひとつの作品を仕上げられたときなどは、「漆に助けられた」と感じることが多くあります。丁寧に心をこめて扱えば、きちんと答えてくれる、そんな「生命ある素材」と接しながら、長い間、仕事ができたことを、あらためてありがたく思うこの頃です。

       

      新潟日報の文化欄への掲載記事

      2016.12.04 Sunday 20:25
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        新潟日報の文化欄に、こんなに大きく、しかもカラーで掲載されるというのは、とても珍しくたいへんなことらしい。これも、弥彦の丘美術館の館長さんのご尽力と、格調高い文章を書いて下さった川嶋さんのおかげ。多謝。


        一昨日のこの記事のおかげか、昨日の作品解説会には思った以上の方々が訪れて下さった。


        会期はあと約半分。美術館周辺の樹々は、おおかた葉を落とし、裸木のシルエットが、初冬の空に阿弥陀模様を描いている。うつろいゆく時の流れを、作品とともに感じていただけたら嬉しい。

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        弥彦の丘美術館での個展ー作品展示

        2016.11.16 Wednesday 21:27
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          弥彦の丘美術館での個展オープンを3日後に控え、きょう息子二人を連れ、弟の聡にも手伝ってもらって、作品展示に行ってきました。


          平面20点、立体4点、小品6点の計30点。2,3時間で終わると思いきや、館長さんはじめ美術館スタッフの方々の、レーザー光をあて、スケールや水準器を使って、ひとつひとつの作品の位置をきっちりと測るなど、とても念入りな作業で、陽の傾く時間までかかり、ようやく完了。


          最後にスポットライトが当てられると、うちで見るときとはうって変わって、作品の色あいが魅惑的に輝くのに、ぼく自身びっくり。あらためて、美術館という装置のすごさ、素晴らしさに感動しました。


          会期は、11月19日(土)から12月18日(日)までです。

           

           

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          鱈と格闘する妻

          2016.11.14 Monday 21:14
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            先ほど近所のある奥さんから,うちのかみさんに突然の電話。
            「漁師の知人が鱈を置いていったのだけれど、夫婦二人暮らしだし、さばくことができないから、なんとかもらってくれないかしら・・・」


            断り切れず、ありがたくいただくことにした女房殿だが、ものすごく大きい鱈が、なんと2尾。夜なべで流しに立ち、ただいま奮闘中。


            出刃包丁を持ち、太くて硬い骨を切るときの彼女のスゴイ形相に、タジタジとなって、思わずあとずさりするぼく・・・。

             

             

             

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